Amazon Web Servicesの頭文字をとったサービスで、同名のAmazonの子会社が運営しています。
もともとはAmazonの社内ビジネスのためのサービスを提供していましたが、2006年から一般に公開され、世界的に普及してきています。
さまざまなサービスを展開していて、ストレージ機能やデータベース、データ分析、アプリケーションなど多岐にわたります。
AWSは新機能の実装にも積極的で、さまざまな機能が新しくリリースされ、基調講習ビデオもYouTubeで見ることができます。
この記事では、AWS新機能のリリースとシステム適用についてまとめます。
最近の AWS リリースと公開した内容について
AWSはAmazon Web Servicesが提供しているクラウドコンピューティングサービスであり、さまざまな機能をユーザーに提供しています。AWSでどのようなことができるのか、という質問をネット上で目にしたり、聞かれることもありますが、その答えとしては「インターネットを通じてできることであれば、ほぼすべてのことができる」と言えます。
AWSでは、マシンリソースを提供することで、オンプレミス環境でシステムを構築するよりも、柔軟にシステムを変化させることができます。
さらに新機能をリリースすることにも積極的で、AWSの機能を紹介するためのイベントを開催することもあり、直近では2018年の年末にも4日間にわたり催されました。
現在でもその内容はYouTubeで基調講習ビデオとして見ることができます。
すべて見ると8時間以上かかりますが、興味深い内容ですから、お時間が許せばご覧になってください。
AWS re:Invent 製品発表の内容は以下の通りです。
アプリケーション連携
分析
ブロックチェーン
コンピューティング
データベース
開発者用ツール
IoT
機械学習
マネジメントとガバナンス
Marketplace
メディアサービス
移行とデータ転送
モバイル
AWS Amplify Consoleネットワークとコンテンツ配信
ロボティクス
AWS RoboMaker人工衛星
セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
ストレージ
AWSの新機能のリリース概要
2018年にはさまざまなAWSの新機能がリリースされ、AWS re:Invent 2018のさわりを上でご紹介しました。AWSの運用にはさまざまなシステム構成が考えられますから、詳しくはご利用のAWSのシステム環境に合わせて、調べてみましょう。
AWSでウェブサイトなどを運営している方は、マシンリソースとしてAmazon S3のストレージ機能を利用している方が多いと思います。
2018年にはAmazon S3のストレージコストを削減する新機能がリリースされ、さらに便利に利用できるようになりました。
AWSのストレージサービスのひとつとして、Amazon Glacierというサービスがありました。
Amazon Glacierでは、低頻度のアクセスを想定し、運用コストを低く抑えたバックアップ用のストレージとして運用されていました。
非常に多く使われているAWSのストレージサービスとしてAmazon S3が挙げられますが、Amazon GlacierではAmazon S3に比べて、使用頻度の少ないデータのストレージとして優れています。
Amazon Glacierの価格は以下の通りです。
ストレージ | $0.012/GB/月 |
リクエスト数 (アップロード・データ取り出し) |
$0.06/1000リクエスト |
アップロード | 無料 |
データ取り出し | 格納容量の5%まで無料/月 それを超えると$0.01/GB程度の料金が発生 |
データ削除 | アップロード後90日以内に削除した場合 $0.01/GB程度の料金が発生 |
AWS外へのダウンロード | 通常のダウンロード料金 |
Amazon Glacierに保存されているデータの大部分は、Amazon S3からライフサイクルポリシーにより転送されてきていたものでした。
Amazon Glacierが正式にAmazon S3のサービスの一部になり、Amazon S3 Glacierとなり、使用頻度の低いデータの保存が簡単に行えるようになりました。
たとえば、S3 PUT APIを利用すると、ゼロデイライフサイクルポリシーを管理する必要なく、S3 Glacierに直接オブジェクトをアップロードできます。
それにあわせて、復元機能が強化されてデータを早く復元できるようになった他、S3 Glacierのストレージからオブジェクトの復元が完了した際に通知を受け取ることができるようになりました。
復元のイベント通知を受け取ることで、AWS Lambdaの開始などのトリガーに使用でき、システムの自動化に役立ちます。
Amazon S3の新しいストレージクラスとして、Amazon S3 Glacier Deep Archiveもリリースされています。
Amazon S3の新機能
AWSでシステムを構築するときにストレージ機能は多くの方が利用しているでしょう。なかでもAmazon S3は多くのユーザーがいて、新機能のリリースも盛んに行われています。
既にご紹介したAmazon S3 Glacierもそうですし、他にもさまざまな新機能が実装されています。
Amazon S3 Object Lockはオブジェクトの削除を制御するサービスで、データ保護の追加レイヤーとしてだけでなく、法令順守のために適用できます。
Amazon S3 Batch Operationsは、S3内に保存されているオブジェクトをAPIリクエストや手動で管理できる機能で、カスタムAWS Lambdaを実行することでより複雑なタスクを行うことができます。
S3 Intelligent Tiering(S3 INT )は、そのデータへのアクセス数やアクセスパターンでデータを階層化することにより、コストを削減する機能です。
この記事では、2018年の末に催されたAWS re:Invent 2018で製品発表された、AWSの新機能についてまとめました。
AWS re:Invent の内容は、基調講習ビデオで見ることができますし、AWSの最新情報は日ごとにホームページで発表されています。
ぜひご覧ください。