最近の仮想化技術の光景とは
IT技術は日々凄まじい勢いで進化しています。今までならば例えば社員が10人いれば、それぞれに対して10台のコンピューターが必要でした。また、各支社ごとにサーバーを設置して、複数台のサーバーをネットワーク経由で繋いでいるのが一般的でした。
しかし、以前よりコンピューターやサーバーの数を減らしてコストを削減しながらも、同様のシステムや通信形態を維持する技術が注目されています。その技術とは「仮想化技術」です。仮想化技術とは、コンピューターやサーバーを仮想化して、実際は1台しかないのにも関わらず、仮想空間において複数台のコンピューターやサーバーを見立て実装する技術のことを言います。そのほかにもネットワーク自体を仮想化する技術もありますよね。
導入する企業側に大きなメリットをもたらす仮想化技術
ハードウェアのコストを大幅に削減しながら、以前と全く同じようにコンピューターやサーバーを使用することができるのですから、ハードウェアの数が減った分、電気代や保守管理コストも大幅に削減することが可能です。さらに、1台の端末で複数台の端末を一元管理できるので、セキュリティ対策なども非常にシンプルなものになり、導入する企業側のメリットは非常に大きなものとなっています。新入社員が入社してくれば、これまではPCを用意し…といったことになりますが、仮想化技術を導入している企業であればアカウントを発行しそのIDとパスワードをその社員に渡せば終わりです。
サイバー攻撃や不正侵入対策なども、1台のみを強化するだけでいいのでとても楽になります。このようなメリットがある仮想化技術は、古くなったサーバーやコンピューターの入れ換え時期を目処に、各社が導入を検討しています。したがって、今後ますます需要が伸びる技術分野だと言えます。またさまざまなAPIや仮想化技術プラットフォームのベンダーなども日進月歩の勢いでさまざまな技術開発を行い、どんどん導入コストをさげて販売のしのぎを削っている背景もあり、仮想化技術の浸透は非常に早く、かつ、拡大傾向を示しています。
仮想化エンジニアになるためには・・・
このような仮想化エンジニアになるには、まず仮想化技術を身に付ける必要があります。仮想化エンジニアへ転職を考える時も同様で、スキルや経験がある人が好まれます。とはいえ、まだまだ新しい技術であるため、仮想化エンジニアになるには仮想化エンジニア未経験でもなんら問題ありません。かつ、仮想化技術のベンダー各社はそれぞれ自社製品の熟知度などを示す認定資格なども設けていますので、こういった認定資格を持っていれば転職にあたって非常に強みになると言えるでしょう。
仮想化エンジニアへの転職市場においては、経験者はもちろんですが、仮想化エンジニア未経験でも入社後に研修を行って、技術者を育てるという会社も多くあります。ですので、仮想化エンジニア未経験であっても、仮想化に興味があり、幅広い知識やスキルを身に付けたい人には仮想化エンジニアへの転職は最適と言えます。転職先の情報、とくに研修制度などがどういったものか、よく確認をするようにしてみてください。
仮想化エンジニアになるには、知識や経験ではなく、このように積極的な姿勢と、一緒に仮想化技術を盛り上げていこうという気持ちがあれば良いのです。どの企業においても定期的にコンピューターやサーバー機器の入れ換え時期がやってきます。この数年間は仮想化技術が大きく飛躍する時期と言えるので、この機会を逃さずに、仮想化エンジニアとしての新しい道を切り開いていきましょう。
STRAではこういった仮想化技術などのインフラ構築案件も数多く取り扱っています。スキルにあった案件のご紹介を随時させていただいていますので、ぜひお気軽にご登録ください。