2013年8月にアメリカから始まったこのサービスは日本での人気もうなぎ登りで、特にIT系エンジニアの周りでは必須のツールとなっているところも少なくないでしょう。
今回はそんな「いまさら聞けないSlack」について解説していきます!
「Slack」とは何ぞや
一言で言えば「Slack」はチャットツールとも言えますが、もう少し説明を加えるなら「LINEのグループ」のようなものです。
「LINE」は今や日本人の4割が利用しているとも言われるほど広く使われているコミュニケーションツールですからイメージしやすいでしょう。
「じゃあLINEでもいいのでは?」とも考えてしまいそうですが、「Slack」には部署やチームのメンバー同士でプロジェクトを円滑に進めるための使いやすい機能がそろっていて、「もうEメールすら要らない」と思わせるほどの可能性をも秘めています。
そもそも「Slack」は写真共有SNSである「flickr」の創業者スチュワート・バターフィールド(Stewart Butterfield)氏が、別のゲーム開発での社内用コミュニケーションツールとして開発したもです。
ゲーム自体は上手くいかなかったようですが、「Slack」として今や飛ぶ鳥を落とす勢いで普及しています。
「Slack」という言葉を辞書で引きますと、ゆとり、余剰人員、余剰資源といった文字が並び、まさに言い得て妙とも言えます。
高機能なのにシンプルで使いやすい!デザインのカスタマイズも「Slack」なら楽々!
これまで数々のチャットツール、コミュニケーションツールがあり、もはや食傷気味な方もいらっしゃるかとも思いますが、「Slack」がここまで爆発的に普及しつつある背景にはその使いやすさでしょう。
チャットツールならではのリアルタイム性は勿論ですが、パソコン、スマホタブレット他、ユーザ環境を選ばない汎用性、過去のやり取りが簡単に検索できたり、多くのファイルフォーマットに対応し、手軽に共有できる利便性、そして業務上使用する他のツールやサービス、例えばTwitterやGoogleDriveなどとの連携のしやすさ、さらにオリジナルの絵文字を利用したり、UIのデザインを自分好みにカスタマイズできる自由度の高さなど、仕事を効率的に進められる機能が満載されているのです。
仕事が捗るだけでなく、使っていて楽しいというのも特徴の一つと言えるでしょう。
便利すぎる「Slack」の機能を一部紹介
出典:Slack: Be less busyチームでプロジェクトを進めるときに、Eメールベースで情報をやり取りしているケースもあるかと思います。
しかし、スパムやプロジェクト外のメールと混じってしまって見落としてしまったり、メールフォルダを整理したとしても、未読のメールがたまってしまったり、過去の履歴を遡っていくのもかなりのストレスです。
またチーム内での資料や画像の共有しようと思っても、そのファイルの在処がファイルサーバなのかローカルなのかわからなくなったりということは良くあることです。
しかしそういった問題も「Slack」を使えば全て過去のものになります。
例えば、「Slack」ではメッセージ一つ一つに個別のURLが付与されていて、そのURLをメッセージにいれることで過去の投稿を引用することもできます。
投稿したメッセージの検索については単にキーワードだけでなく「いつ」「何処で」「だれと」といった条件で絞り込んでいくことができたり、メッセージに「お気に入り」のような印をつける「Pin」などもあり、目的の投稿を素早く見つける機能や仕組みが数多く搭載されています。
また、画像や動画などのファイルを含め、あらゆるファイルをドラッグ&ドロップで簡単に共有できたりと、使い方次第で様々な用途に活用可能です。
Slackの外部サービス連携がスゴイ!
出典:Slack: Be less busyまた、Slackは本当にさまざまな外部サービスとの連携ができる点も見逃せません。
この部分がいわゆるこれまでのメッセージングサービスとはちょっと違う点かもしれませんね。
連携できるサービスは今のところ以下のようなものがあります。
- Trello(タスク管理)
- Googleハングアウト(ビデオチャット)
- Googleカレンダー
- Qiita:Team(情報共有)
- GitHub(開発)
- DropBox(クラウドストレージ)
- Googleドライブ(クラウドストレージ)
- Zendesk(カスタマーサポート)
どんな連携ができるかは省きますが、ある一定の時間や、外部サービス上のコンテンツが変更されたタイミングなど、いろいろなトリガーより自動でBOTのように通知をしてくれるなど、リマインダーとしての機能は本当に使えます。
だれかがGitであなたの関わる開発ファイルに変更を加えればSlackがそれを検知してあなたに知らせてくれる。みたいな感じですね。
このSlackの外部サービス連携の機能のおかげでこれまで手動で行いヒューマンエラーも多かった情報共有やタスク管理をほぼ自動化できた!なんて声も多く聞こえてきています。
紙面の関係でかなり駆け足で紹介させていただきましたが、上記のことは「Slack」の魅力のほんの一部でしかありません。
「Slack」は単なるチャットツールとしてだけでなく、グループウェア的な使い方やファイル共有ツール、果てはカップル同士のコミュニケーションツールなどしても使える自由度の高さが魅力と言えます。
強いて難点を上げるならば、現状では英語でのサービスで(チャットなどの表示自体は当然日本語は使えます)、日本語のサポート拠点などもありませんし、有料プランはドル建てなど、英語が苦手な方には取っつきにくいというのはあるかも知れません。
しかし、それをカバーして余りある利便性と有用性が評価され、国内でも人気急上昇中です。
まだ使ってないという方もこの機会に是非試してみませんか?