ホームページのデザイン、使いやすさ、ひたすら広告宣伝、SNSを活用して…などなど、どれも効果のある売上向上対策ですよね。 本当に考えれば考えるほどいろいろあります。
お客様の利便を追求する。
というのもまた売上に繋がるお話しです。そして通販サイトならではな部分として「決済・支払方法」は、普段は見落としがちですが、もしかすると確実に売り上げが伸びる要素なのかもしれません。
今回はそんなクレジットカード決済導入に関して詳しくお話ししていきたいと思います。
クレジットカード決済でなぜ売上向上が望めるのか
出典:Photo AC唐突ですが、日本のクレジットカードの利用率ってどれくらいだと思いますか?
全体の個人消費に対して18%らしいんです。これは海外各国に比べて非常に低く、韓国で58%、イギリスで25%、アメリカで24%です。
参考:事業内容|世界標準のクレジットカードビジネスモデルを実現する 【フェアカード】
日本人はとくにお金に対しての美意識といいますか、道徳的な部分で厳密な考え方をするので、なんだか実態のないクレジットカード決済は躊躇してしまう人が多いのも背景にあるんでしょうか?
しっかり計画してクレジットカード決済を行えばお得になる半面、現金を持たずに買い物ができるクレジットカードの怖さというのが日本人の意識の部分でなにか影響を与えているような気もします。「クレジットカード決済=借金」というイメージがどうしてもありますものね。
こういう背景もあるので、クレジットカード決済の導入は「まあ、今はとりあえずいいんじゃない? なんだかめんどくさそうだし…」と導入に待ったをかけている方がいるかもですね。
でも、ことにネット通販に関しては少し事情が違ってきます。
日本ではあまり普及していないクレジットカード決済ではありますが、その利用シーンを見ると実に全体の7割がオンラインショッピングという実態があります。
オンラインショッピングで73%、次に多いのが家電量販店での利用で45.3%です。
参考:クレジットカードの利用に関する実態調査
ネットで買い物する人の約7割がクレジットカード決済を使っているという事実。
これはクレジットカード決済を導入しているお店と、していないお店とでは明らかに売上に差の出る話しではないでしょうか?
ネットで商売をする時、とくに意識したいのが競合サイトの存在です。ネットショッピングの醍醐味はいろいろなお店のいろんな商品を一気に短時間でいろいろな角度から比較できる。という点ですよね。
ネットで買い物をする時、たとえばそれが掃除機やテレビといった家電品だったとして、その商品が多数のお店で販売されている場合、ネットでの「買うお店の決め方」はすごく冷酷です。
どこが一番安くて、どこが一番早く手に入れられて、どこが付帯サービスが充実しているか。
まずは価格で安いところを探し、在庫があってすぐに発送してくれるか、送料の安さや決済方法がたくさあるか。
これに尽きます。
その次に出てくる差が買いやすさや分かりやすさ、そのホームページの「信頼」という部分に関わる部分です。
まったく同じ商品がAというお店とBというお店にあり、そのお店を比較していてBがなんだかすごく使いづらく買うのが面倒だったり、送料が高かったりすれば、すぐにお客様はAへ鞍替えします。
とくにネットショッピングの場合はクレジットカード決済をすればカード自体のポイント還元という部分があり、Aにカード決済があり、Bにカード決済がなければ、まず間違いなくAで購入しクレジットカードのポイントも考えながら「得をしたい」と思うお客様が多数いてもおかしくないですよね?
そして、Bというお店はそういうお客様のニーズ、利便性に応えきれていないから、Aというお店にお客様を取られてしまった。という冷酷な結果がでてくるんです。
クレジットカード決済導入の道のりは険しい?
出典:Photo ACどうですか?
「うちもやっぱりそろそろクレジットカード決済を入れるべきだな…」ってなってきませんか?
こういったお客様でよく出る話しがクレジットカード決済導入の道のりが簡単ではない。
という点です。
通常、クレジットカード決済をオンラインで導入する場合、カード決済代行会社などの審査だけで数週間かかったり、そもそもの取引額やお店の与信度合いから審査が通らなかった。というパターンもままあります。
また、導入自体もどんな風にホームページに組み込めばいいのかわからない。という部分も少なからずあります。
現在はネット通販サイトを簡単に作れるサービス(カラーミーやMakeshop、EC-CUBEなどなど)があり、こういったパッケージングされたサービスをお使いであれば比較的簡単にクレジットカード決済の導入を行うことができます。
最近ではさらに独立したクレジットカード決済代行サービスも数多くでてきていて、非常に簡単に導入できる流れができてきています。
代表的なところでいくとPayPal、SPIKE、WebPay、Yahoo!ウォレットFastPayといったところでしょうか?
クレジットカード決済代行サービス各社の比較
出典:Photo ACそれでは最後に、
「うちもそろそろクレジットカード決済の導入をしようと思い、いろいろなサービスを調べてみたんだけど、結局どこがいいのかまるでわからないな…」
といった方のために各社のクレジットカード決済代行サービスの比較をしていきたいと思います。
比較するポイントは以下の通りです。
ポイント1 導入の簡単さ
ポイント2 導入時の初期費用
ポイント3 導入後の月額費用
ポイント4 決済手数料(取引ごとのオンライン決済サービス利用の手数料)
ポイント5 返金手数料(お客様がキャンセルした際の返金手数料)
ポイント6 振込手数料(決済代行サービス会社からの入金時の手数料)
この6点です。
ではさっそう見ていきましょう!
PayPal
リンク:PayPalポイント1 導入の簡単さ
クレジットカード決済の大手です。いろいろなホームページでロゴを見たことがある人も多いのではないでしょうか?
導入には少しだけHTMLの知識が必要になります。
決済画面を用意しないのであればPayPalアカウントを開設するだけで利用ができます。この場合、PayPalの専門ページへ遷移させるか、PayPalの専門ページのポップアップ画面(自サイト上にPayPalの決済機能画面を呼び込む)か、メールを介してカードを切るという手順になります。
一般的なホームページの買い物カゴの流れのまま最後に決済画面を用意しクレジットカードの番号を入力して決済してもらうためには「ウェブペイメントプラス」というサービスに申し込み、自サイトと決済の連動をさせる開発が必要になります。こちらのサービスの月額費用は3,000円です。
また、VISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、Dinersすべてに対応しています。
ポイント2 導入時の初期費用
無料ポイント3 導入後の月額費用
無料※ウェブペイメントプラスの場合は3,000円
ポイント4 決済手数料
取引ごとの決済額の3.6%+40円ポイント5 返金手数料
無料ポイント6 振込手数料
5万円以下の場合は250円、それ以上であれば無料SPIKE
リンク:PayPalポイント1 導入の簡単さ
導入には少しだけHTMLの知識が必要になります。
専用の決済画面を用意しないのであればカード決済機能の付いたHTMLソースを貼りこむだけです。こちらの場合はSPIKEの専門ページのポップアップ画面(自サイト上にSPIKEの決済機能画面を呼び込む)を介してカードを切るという手順になります。
一般的なホームページの買い物カゴの流れのまま最後に決済画面を用意しクレジットカードの番号を入力して決済してもらうためには「ビジネスプレミアム(月額3,000円)」に申し込み、さらに「カスタマイズFull APIサービス(月額5,000円)」を使い開発をする必要があります。
また、JCB、AmericanExpress、Dinersに対応させるためには別途月額費用5,000円が必要になります。
ポイント2 導入時の初期費用
無料ポイント3導入後の月額費用
無料※ビジネスプレミアムの場合は3,000円
ポイント4 決済手数料
決済額100万円までは無料(その後1件ごとに決済額の4%+30円)※ビジネスプレミアムの場合は決済額1,000万円までは無料(その後1件ごとに決済額の2.5%+30円)
ポイント5 返金手数料
決済後3日間は無料。その後は250円。ポイント6 振込手数料
決済金額に関わらず一律500円WebPay
リンク:WebPayポイント1 導入の簡単さ
導入には少しだけHTMLの知識が必要になります。
専用の決済画面を用意しないのであればカード決済機能の付いたHTMLソースを貼りこむだけです。この場合、WebPayの専門ページのポップアップ画面(自サイト上にWebPayの決済機能画面を呼び込む)を介してカードを切るという手順になります。
一般的なホームページの買い物カゴの流れのまま最後に決済画面を用意しクレジットカードの番号を入力して決済してもらうためには特段上位プランの申し込みなどが必要となるわけではなく、開発さえ行えればすぐに可能です。ただ、この場合かなりのHTMLやその他プログミング言語の知識が必要になってきます。
また、VISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、Dinersすべてに対応しています。
また、定期購読や月ごとに請求が発生する商品などの「月額課金」にも対応しています。
ポイント2 導入時の初期費用
無料ポイント3導入後の月額費用
無料※プロプランの場合は9,800円
ポイント4 決済手数料
VISA、MasterCardが3.25%、JCB、AmericanExpress、Dinersが3.4%※プロプランの場合は、VISA、MasterCardが2.69%、JCB、AmericanExpress、Dinersが3.4%
ポイント5 返金手数料
無料ポイント6 振込手数料
無料Yahoo!ウォレットFastPay
リンク:Yahoo!ウォレットFastPayポイント1 導入の簡単さ
こちらは導入に関してそこそこの知識が必要になります。ただ、基本は簡単なHTMLソースを貼り込むだけで利用可能です。
専用の決済画面を用意しないのであればカード決済機能の付いたHTMLソースを貼りこむだけです。この場合、Yahoo!ウォレットFastPayの専門ページのポップアップ画面(自サイト上にYahoo!ウォレットFastPayの決済機能画面を呼び込む)を介してカードを切る、またはそのままYahoo!ウォレットFastPayの決済情報入力ページへ遷移させるという手順になります。
一般的なホームページの買い物カゴの流れのまま最後に決済画面を用意しクレジットカードの番号を入力して決済してもらうためには特段上位プランの申し込みなどが必要となるわけではなく、開発さえ行えればすぐに可能です。ただ、この場合かなりのHTMLやその他プログミング言語の知識が必要になってきます。
また、VISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、Dinersすべてに対応しており、定期購読や月ごとに請求が発生する商品などの「月額課金」にも対応しています。
さらにEC-CUBEでショップ運営を行っているのであればすでに完成されたプラグインを導入するだけの手軽さも魅力の一つです。
ポイント2 導入時の初期費用
無料ポイント3導入後の月額費用
無料ポイント4 決済手数料
3.25%ポイント5 返金手数料
無料ポイント6 振込手数料
無料最後に
クレジットカード決済の導入は、安易に選んでしまうと実は毎月の費用や、イレギュラーな処理費などがかさんでいくはめになります。
導入の簡単さ、どんな風に導入したいのか、各社の違いをしっかり把握した上でご検討ください。いずれにしても導入にはそれなりのWEBの知識が必要になってきます。STRAではもちろんこういったクレジットカード決済導入のサポートのご相談も承っておりますので、ご検討中の方はぜひお気軽に下記フォームよりご相談ください。