※今回の記事はこちらの記事も併せてご覧いただくとより効果的です。
多言語化はSEOよりも手っ取り早く集客・売上を獲得できるのか
ホームページは世界中どこにいても基本的には閲覧することができます。それが日本語であれ、中国語であれ、英語であれアラビア語であれ、インターネットにさえ繋がれば誰でもその言語で書かれたホームページを閲覧することができます。
そしてさらに世界中に日本カルチャーに興味を持っている人が大勢いるという事実にも目が離せません。海外から日本に訪れる旅行者も増加の一途です。
とあるお店では中国人観光客に目をつけて、お店の説明書きなどを中国語にしただけで売上が倍増した。なんていう話しもたくさん聞きます。
こういった、これまで日本語だけでしか書かれていなかった言語を多言語化するだけで簡単に売り上げ倍増が望めるという事実、ホームページでは果たしてあてはめることができるのでしょうか?
日本のホームページを閲覧している人も増えていて、そのときに課題となるのがやはり言語の問題です。
多言語対応をしているサイトも最近では少しずつ見受けられようになってきていますが、しっかりとそれぞれの言語に翻訳してサイトを作るとなると、それなりの費用がかかります。
ですが、最近では、こういったニーズを受けて簡単に多言語対応できるサービスが使えるようになってきました。
ここでは多言語対応による効果と多言語対応サービスについて紹介します。
多言語化対応したサイトは本当に効果があるのか
海外にいて日本のサイトを閲覧したいと思う人はどんな人でしょう。
まず、真っ先に挙げられるのが海外在住の日本人ですね。
海外にいて日本にしかないものを購入したいとか、日本のニュースに触れたいとか目的はさまざまですが、こう言った人たちは日本語で閲覧するので多言語対応は必要ないでしょう。
次に日本に旅行あるいは長期滞在しようとする人が、事前に旅行情報を調べたり、生活情報を調べたりするという需要があります。
他には日本の文化や食や日本独特の品に興味を持っている人。
例えば伝統工芸品などの特産物のホームページや、経済産業省も推し進めている日本文化を扱ったアニメや漫画などのホームページも例に挙げられそうです。
これらの人たちが閲覧する時に、自分で翻訳しながら閲覧するよりも自国語で記載されていれば、その方はより正確な情報が得られるのは間違いないので、そういった方達の口コミ、SNS拡散などから閲覧数が増えることは容易に推測できます。
多言語対応で最も効果が期待されるのは、日本についての知識や憧れがない層の人が自国語で何らかの検索をした時に、多言語対応したサイトがヒットして新たな顧客を呼び込める可能性が高くなるということでしょう。
たとえば商品の写真を見ればその特徴と魅力がよくわかるような場合であっても、その商品の簡単な説明が多言語対応していなければ外国語で検索された時にヒットする確率は高くありません。
説明を多言語対応することによって、検索でヒットすればビジネスチャンスが広がります。要は日本語のみで説明されている商品の解説文を中国語、韓国語、英語、フランス語などで用意しておけば、日本語でしか検索されないものが、それぞれの言語で検索され、検索される分母が一気に大きくなる。ということなのです。
これってSEOよりも大幅に、かつ非常に簡単に効果を望めることだと考えられませんか?
しかし、宿泊施設を探すような時には、通常はいきなり宿泊施設のサイトを訪問するのではなく、ExpediaやHotels.comなどのトラベルサイトで比較しながら探します。
まずそこで選んでもらうためには、魅力的な写真とトラベルサイト向けの説明文が多言語対応していれば良いことになります。
商品名などの商品の特徴を表すキーワードが英語表記であるようなサイトも多言語対応の効果はあまりないかもしれません。
コードを1行追加するだけで多言語対応できるサービス「WOVN.io」
多言語対応の必要性や効果が実証されるに従って、多言語対応の需要は大きくなっていますが、一方で多言語対応にかかるコストが大きな課題になります。
「WOVN.io」は簡単に多言語対応を可能にするサービスです。
利用方法もすこぶる簡単で、翻訳も機械翻訳と有料のプロ翻訳が用意されています。
多言語対応後には、言語切り替えのツールがホームページ上に自動的に追加されるので、多言語対応のために開発者が関わる必要もがありません。
利用するには、サイトのヘッダに、コマンドを1行追加して、そのサイトのURLをWOVN.ioのアカウント上で新しいページを開いて、元のサイトのURLを登録します。
そして翻訳を実施すると、機械翻訳あるいはプロによる翻訳を行うことができます。
ビジネスプランの契約の場合には、自動で機械翻訳して公開するということも可能ですし、翻訳された文章を自分で編集することもできます。
有料プランは3種類。
月々5,000円のスタートアップと、月々25,000円のビジネスプラン、そして個別対応のエンタープライズプランです。
無料のトライアルも用意されているので、まず無料のトライアルで機械翻訳の実力を見てみるのも良いでしょう。
※2016年4月調査。
本格的なECサイトや、動的コンテンツを含むようなサイト、英語だけでなく、中国語や韓国語サイトも同時にやりたいという場合は、ビジネスプランあるいはエンタープライズプランということになります。
肝心の翻訳精度ですが、さすがに機械翻訳は、ネイティブの翻訳とまではいかないようですが、訳文を編集することもできますし、プロの翻訳のリクエストもできます。
何より元のサイトに変更を加える必要がないというのが大きな魅力です。
Myサイト翻訳 SoftBank C&S Edition
「Myサイト翻訳 SoftBank C&S Edition」は、最大32言語まで対応したホームページ自動翻訳サービスです。
既存の日本語サイトに翻訳ボタンを貼り付けするだけで、サーバーに設置をする必要はありません。
翻訳を開始するページと同一ドメインでリンクされているページも全て翻訳対象です。
ユーザー辞書があるので製品名や独自のキャッチコピーなどを登録して製品名やキャッチコピーが変に翻訳されるのを防止することもできます。
PCサイトと同様にスマートフォンサイト、あるいは携帯サイトにも対応していますのでモバイルも一気に多言語対応にできます。
ありがたいのはサイト上のPDFファイルやGoogleマップなどの地図ページも翻訳できることです。
まさにMyサイト翻訳ですね。
料金は、基本4言語(英語・繁体中国語、簡体中国語、韓国語)が月々20,000円。それに欧州5言語(フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語)の追加が1言語あたり月々30,000円となります。その他9言語は別途見積もりです。
こちらのサービスはさらに有料オプションで、他言語コールセンターサービスを備えています。
※2016年4月調査。
サイトを翻訳して他言語対応しても、海外のサイト閲覧者からの問い合わせに対応できないと他言語対応の効果も限定的になります。
そんな時にこのサービスでは外国語の問い合わせに専門スタッフが対応してくれる痒いところに手がとどくサービスです。
ホームページの他言語対応は、企業にとっても個人にとっても海外にビジネスチャンスを広げる強力なマーケティングツールです。
しかし、サイトを他言語対応にするのは、手間も費用もかかる作業です。
しかもサイトを変更するたびに対応している言語分だけの変更が必要になります。
こう言ったニーズに対応した多言語対応サービスは、ほとんど手間をかけずにサイトの多言語対応を可能にする便利なツールです。
テキストを機械翻訳するだけなので、サイトデザインをそれぞれの国の嗜好や文化・風習に合わせることはできませんが、他言語化への入り口としては魅力的なサービスと言えるでしょう。