
商用利用する際にはアメブロのオフィシャルプラン、企業向けのアメブロ開設サービスを利用する必要があります。
これについては2012年7月頃に騒がれた「商用禁止」項目における規約追加や、利用規約に反しているとされた商用ブログが次々と消されていったことと絡めて記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?
もうアメブロでの企業活用はダメかも…と、WordPresssや「はてな」に乗り換えた企業も多いといわれています。
しかし!アメブロを見捨てるのはやっぱりちょっと、いや、かなりもったいない。
見渡してみると、商用ブログっぽいブログもまだまだ元気だし、ランキングを覗いてもビジネス系のブログはますます洗練されている印象です。
半SNSのさきがけといってもいいアメブロ。
引っ越し先を告知するにしても、ここにつまったノウハウや人脈をゼロにしてまた一からコツコツ作り直すなんて、ちょっと気が遠くなりますよね。
今だからこそ、あらためてアメブロの使い方を見直し、より効果的に活用してみませんか?
そもそもアメブロって商用利用OKなの?!

ただし、それはあくまでユーザーにとって有害になるコンテンツの禁止。
サイトの削除などが騒がれた頃にアメブロ側が注視していたのは、「ねずみ講」や「悪質な商材、商法」などといわれています。
それに伴うスパム行為などを防ぐ目的もあったのでしょう。
アメブロは無料で運営でき、ユーザーの反応を見ながらランキングやペタなどのツールを利用してどんどんファンを獲得できるシステム。
たしかにビジネスに使えますよね。
しかも結果が出るのが早く、分かりやすい。
そういった理由もあって、いち早く店舗やコンサルティング業の宣伝などに使われ始めました。
中には当然怪しい動きやトラブルも出てきます。
それだけに、ある程度のところで規制をかけておかないと、アメブロ自体の品格が落ちてしまう。
アメブロの運営ならそう考えるでしょう。
アメブロの商用利用について、「これがOK」「これはダメ」という明文化されたものはありません。
そこはサイバーエージェントの判断になりますが、もちろんアメブロユーザーが離れていくようなことはしないはずです。
実際にアメブロ内で商取引などをすることはできませんが、店舗のPRやビジネスにつながるイベント告知やブログ上でのセミナーなど、悪質ではない内容であれば企業が活用する分にはOKです。
人に迷惑をかけるような商売をしていない!という自信のある方、自分の商品を売っていきたい方は、ぜひアメブロを効率的に使ってください。
アメブロで公式ブログを開設するためには?

アメブロで公式アカウントを取得し、公式ブログを開設するには占めて200万円必要になります。
GROSS ¥2,000,000/24週間掲載
制作費:50万円 掲載費:10万円×6/4週×6
ブログで答える機能:30万円×2/1ネタ×2
読者登録キャンペーン用アメゴールド費30万円
引用:ameba_koushiki.pdf(※スマホユーザーの方は少々重めのPDFになりますのでご注意ください)
200万円・・・!高いです。
しかも、まるごとアメブロ側がデザインしてくれるというよりは、こちらでバナーやタイトルまわりの素材などをつくり、そのカスタマイズをアメブロ側がしてくれるという感じですね。
うーん、そこまでお金をかけて公式にするメリットはあるのかな?…考えてしまいますね。
バックアップをとりながら、アメブロでできることを自分たちで考えてチャレンジしていく方がノウハウやスキルにもなりそうです・・・。
アメブロの特長を生かしたこれからの企業活用例 ランキングも重要

「これから」のアメブロでの企業活用法を考えてみましょう。
そう、アメブロの特長として、
・いつもその時代に沿った展開ができるような工夫がある
・流行にのっかってみる
という点がありますね。
アメブロを使って企業活用しようと考えるときにも「3C分析」を利用してみましょう。
つまり、
・市場(顧客:Customer)=ユーザー
・競合(Competitor)=アメブロや連携させるFaceBook、TwitterなどのSNS
・自社(Company)=自社
とすれば、アメブロ特有のランキングなどがいかにユーザーの顔を見えやすくする便利なツールかということなどがよく分かりますね。
アメブロ側がそのときの時代に沿った展開を考えているので、利用するこちらのほうもそこから刺激や気づきを受けてトライ&エラーを繰り返し良い方法をさぐっていくことができます。
つまり、アメブロを使っていくなかで、より深く効率的な3C分析をすることができるのです。
3C分析で注目すべき点は、市場やユーザーのニーズがどのように変化しているかということ。
アメブロ運営のポイントは「観察 → 実験 → 改善 → 観察 → …」という、ユーザーと自社とのコミュニケーション。
たとえば、
●「マクロ分析」として全体的なブーム、消費者心理の変化、新しい技術の受け入れられ方など、社会的な変化が観察できます。
(例)ランキングの変化、トレンドなど
●「ミクロ(業界)分析」としてより自分たちの業界に特化した市場分析ができます。
(例)コミュニケーション機能の利用のされ方の変化、ハッシュタグの変化など
●「顧客分析」として、マクロ要因やミクロ要因を参考に、現時点や未来のユーザーの価値観やニーズを発見できます。
コミュニケーションのなかで市場やユーザーの動向を観察し、その場で実験、改善を重ねていけるアメブロ。
公式ブログに対抗できるものとして、また、より自社の顔がアピールできるものとして、こんな企業活用例があります。
ノウハウブログ
企業の人事担当者によるブログ。所属社名を明示して、人事に関するコアな情報やノウハウを記事にします。セミナーの告知もたまにできたり、自社が求めている人材像もアピールできたり、マッチングのきっかけともなりますね。
コミュニケーションブログ
企業のマーケティング担当者や開発担当者によるブログ。所属社名を明示して、自社の商品やサービスの紹介や、このブログでしか書けないコンセプトの由来、事例などを記事にします。ユーザーから返ってくる反応にどう応えるかも見られています。FacebookやTwitterなどとの連帯も有効。
お悩みブログ
コンサルティング業者などによるブログ。所属社名を明示して、あくまで自分自身の成長を日記として共有するかたちで記事を投稿。人間関係のトラブルやコミュニケーションのスキルなど、ユーザーは自分の悩みに引き付けて読むことができます。直接的な宣伝は行わなくても、「いつの間にかユーザーの信頼を獲得できる」というレベルまでいけると◎。また、発展系としてユーザーのお悩みに答えるといったこともできます。
ファンブログ
飲食店や美容院などのブログ。個人の声がユーザーに届くことで、企業姿勢が伝わり信頼を獲得することができます。
いかがでしょうか?
今、アメブロを上手に企業活用するには、以前よりちょっと肩の力を抜く感じが合っているのかもしれません。
バリバリに営業をかけるとユーザーは引いてしまいます。
ユーザーの視点に立ったりSNSと連動したり、多方向から市場を観察しようとすることが大切。
長期に渡って根強いファンを獲得していくためのツールとして、アメブロをぜひ企業活用してみてください。